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「またくだらないことばっかりして!」は最高の褒め言葉だと思ってます。
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七月七日の想い
ささのはさらさら のきばにゆれる
おほしさま きらきら きん ぎん すなご
ごしきの たんざく わたしが かいた
おほしさま きらきら そらから みてる

あんなに激しく降っていた雨も夜にはすっかり上がっていた。
雨上がり独特の土と草の匂いが天然の芳香剤となって初夏の郷愁に拍車をかける。
ここから見える星空は都心とは思えないほどに瞬き輝いていて、ぼんやりとした白い月の光に照らされた君の浴衣姿は、そんな星空に負けないくらい眩しかった。
しかし、そんな輝きとは裏腹に僕は君の銀色の川に水が溢れていることに気付いていた。
溢れた水が君に不穏な影を落としていることも、君自身でさえ気付いてない、忘れられた宝石がその川底深くに沈んでいることにも。
そんなことは全く感じさせずに、君は無邪気な笑顔を見せながら笹の葉に短冊を結ぶ。
君があの短冊にどんな願いを込めたのか僕は知らない。
「銀色の川底深くに沈んだ宝石に触れられますように」
僕はそう短冊に書くと近くの笹の葉に短冊を結んだ。
夏を運んでくるような生暖かいひとひらの風が吹いて笹の葉がさらさらと揺れる。
色とりどりの短冊に込められたたくさんの想いはこの風に乗ってどこまで行くのだろう。
そんなことをぼんやりと考えながら、僕は笹の葉の揺れよりも君の髪がふわりと揺れるのをずっと見ていた。
by earll73 | 2005-07-07 11:04 | 散文
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