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「またくだらないことばっかりして!」は最高の褒め言葉だと思ってます。
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ジングルベルが聴こえない
ちょっと長いので、読むのがめんどくさい人はこちらから


「サンタクロースなんていないんだ」

去年のクリスマスの日に僕はそれを知った。
ベッドの中でこっそりと目を開けてみると、目の前にはパパとママがプレゼントを持って立っていた。
僕は寝たふりをして気付かないようにしたけれど、信じていた僕にとってはショックだった。
ともだちみんなが言う通り、やっぱりサンタクロースなんていなかったんだ。

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コトン。
今年も枕もとに何かプレゼントが置かれたみたいだ。
大した期待もせずに僕はまたこっそり薄目を開けてみた。
すると目の前が赤く染まった。
赤い服に真っ白なひげ。
背中には大きな白い布袋を抱えたおじいさんが立っていた。

「パパじゃない!」

知らない人がそこにいた。
僕はびっくりして飛び起きた。
でも、不思議と怖さは感じなかった。

「おや?起こしてしまったかね?」

「おじさんはサンタさん?」

「そうとも。わしはサンタクロースじゃよ。」

「やっぱりいたんだ・・・」

胸がドキドキしてくるのを感じた。

「去年は来てくれなかったの?」

僕は気付くとまるで友達のようにサンタクロースに話しかけていた。

「ほっほっほ、近頃はサンタの数も減ってきてのぅ。なかなかみんなのうちまで回れんのじゃよ。」

「だから、去年はうちに来れなかったんだね。だって、パパとママがプレゼント用意してたもん。」

「すまんのぅ。わしが最後の一人のサンタなんじゃ。」

「え?最後の一人?」

「昔はサンタクロースは世界中にいたんじゃよ。そして世界中の子どもたちにプレゼントを配っていた。
しかし、最近はめっきりサンタクロースの数も減ってしまった。
子どもたちが夢を見なくなったんじゃよ。
わしらはサンタクロースを信じている子どもたちのところにしか現れることが出来ないんじゃ。」

「僕も信じてなかったのにどうして?」

「君は心の底ではまだサンタクロースを信じていた。そうだろう?」

「・・・うん。だってともだちがみんなサンタさんなんていないって言うから・・・」

「いいんじゃよ。君はまだ信じてくれていた。それでわしは君のところへ来れたんじゃ。
そして、君はわしがプレゼントを届ける最後の子だったんじゃ。これでわしの役目も終わりだ。」

「そ、そんな・・・」

「わしももう年じゃ、この体で世界中の子どもたちにプレゼントを配るのはもう無理でのぅ。」

「それなら僕が大きくなったらサンタさんになる!サンタのおじさんのかわりにサンタさんになるよ!」

「ほっほっほ。ありがとう。楽しみじゃのぅ。では、この袋をあげよう。」

サンタのおじいさんは背中に担いでいた大きな袋を僕にくれた。

「これは子どもたちが欲しいと思っているプレゼントが何でも出てくる袋なんだよ。
大きくなったらこれを使ってクリスマスを楽しみにしている子どもたちにプレゼントを配っておくれ。」

「うん。わかった!僕ぜったいなるよ!」

「では、わしもそろそろ行かなきゃならない。君も元気でな。」

「え?もう行っちゃうの?やだ!もっとサンタさんとお話したいよ!」

「ほっほっほ。君が新しいサンタクロースになるのを楽しみにしているよ。」

「やだ!まだ行っちゃやだ!」

「未来のサンタクロースに幸あれ。」

「あ、やだ!待って!行かないで・・・!」

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ジリリリリリ!!!

目覚ましの音で目が覚めると、僕はベッドの中にいた。
サンタさんは?
あれは夢?
枕もとには四角いプレゼントの箱と白い大きな布袋が置かれていた。

「やっぱりいたんだ・・・」


そして少年は青年になり、壮年を向かえ、やがて老人になった。
そこには真っ赤な服に身を包み、白い口ひげを蓄え、背中には大きな布袋を持った男がいた。
そう、少年は約束どおりサンタクロースになっていたのだった。
そして、あの時のサンタクロースと同じ年齢を迎えようとしていた。

「わしが新しくサンタになったものの、サンタはわし一人じゃ。
 もうわしも引退しなければならない。やはり新しいサンタを育てなければ。」

そこで、新しくサンタとなったあの少年は北欧の人里離れた山奥に一つのある施設を作った。
その名も





















サンタ養成所






















通称、






















サンタ予備校!



















そして、そこに集まった若きサンタの卵たちが今年のクリスマスの日にサンタ予備校の卒業試験を迎えるのであった。

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はい、前フリ終了!
どうも長々とすいません。

送りバント今年最後のTB企画は

「ジングルベルが聴こえない。~ サンタ予備校卒業試験 ~」

です。

みなさんにはサンタ予備校の卒業試験として、新米サンタクロースとなり世界中の子どもたちにプレゼントを届けてもらいます。

「クリスマスの日に子どもたちにプレゼントを届けに行く」

という創作企画です。
参加表明はこの記事に鍵コメで受け付けます。
参加表明のあった方には、
「どこ国の誰くん or 誰ちゃんへのプレゼントか」
をお伝えしに行きますので、それをストーリーに組み込んでください。
それが各自の卒業試験の課題となります。
国と名前のみをお伝えするのでその他の人物像やストーリーの背景などは各自の自由です。
そして、TB期間(記事のアップ期間)を限定します。

12/24 21:00~ 12/25 21:00 の1日のみとします。
イブの夜にみんなで一斉アップするのも面白いかと思いますが、いろいろ予定もあると思うのでTB期間は1日設けます。
その際、投稿日付変更機能を使って 12/25 0:00に合わせてもらえると一斉アップしたように見えるのでよいかと思います。

TB記事は当日に改めてアップしますので、
この記事はCM記事や、サンタ予備校入学のエピローグなどTBネタがあればTBしてもらって結構です。

では、今年最後の送りバント企画は素敵に感動で締めくくりましょう!
参加お待ちしております。

サンタ予備校 校長 バントサンタ


☆★☆★☆★☆★☆【ジングルベルが聴こえない】☆★☆★☆★☆
【企画内容】
今年最後の送りバント企画です。
サンタ予備校の卒業試験として新米サンタになり、
子どもたちにプレゼントを届けるストーリーを創作する企画です。

【参加方法】
この記事へ鍵コメで参加表明してください。
http://earll73.exblog.jp/1436778
どこの国の誰へのプレゼントかを各自にお知らせします。
それをストーリーに組み込んでください。
その他の人物像、ストーリーの背景などは自由です。

【TB期限】
12/24 21:00~ 12/25 21:00の1日
投稿日付変更機能を使って日付は
12/25 0:00に合わせてもらえると一斉アップの雰囲気が出るかと。


※誰でも参加出来るようにテンプレを文末にコピペお願いします。

企画元 毎日が送りバント (http://earll73.exblog.jp/)
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by earll73 | 2004-12-15 01:05 | 単発企画
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